眠れぬ夜に潰れそうになるなんて、何度重ねても慣れっこない。
だけど、どんな苦しい夜も、死なないで踏んばって生きて乗り越えて来たんだからと思い出し、踏んばる。
真夜中に、急激に、温もりが欲しい度数が跳ね上がり、じたばたする。
一体、いつになったらこの苦しみから解放されるのだろう、ではなくって、そうか、私は苦しいんだ、落ち込んでいるんだ、どん底なんだ、そうか、それは可笑しい!と、少しだけそう思って微笑む瞬間も見いだせるようになって来た。
谷があるから人生は面白い。
谷にいるから乗り越えようって気になるんだ。
ずっと谷を選択し続けるのだって悪くない。その方が、心の底でくすぶっている炎が消えなくっていい。
ずっとずっと燃えている。燃やし続けなきゃ。
決して、消してはいけない。
死はいつだって、そこにあるんだから。
それを忘れてはいけない。
私は、とっても忘れっぽい。読んだ小説や人の名前とか…どんどん忘れる。
だけど、その分とても感じたディテールはちゃんと心と身体で覚えている。
そして、今を生きている。そのようにしか生きられない。
今を生きていると、全く予想がつかない。
目の前に道がなくて、それが怖くって怖くって仕方ない時もあった。
哲学していても、直感で出来たような自分に、苦しむこともある。
だけど、こう想像したらどうか。
今、この瞬間の想い。
ただ、そこに在るその心。その生命。
あなた。わたし。
それらから受け取った心のバイブレーション。
それが、ぱっと色づく。
あか オレンジ きいろ ぴんく みどり あお みずいろ むらさき・・・
時には、くろだったりしろだったり。透明だったりするかも知れない。
それらの色が、ぱっと発色した瞬間、その点。
その点が、今この瞬間に足下に色づいて、途切れることなく続いて行く。それが道。
だから、先にはどんな色がつくかなんて決まっていないんだ。
これには始まりなんてきっとない。始まりなんて考えても見えないもの。
そして、終わりがあるなんて、誰も知らない。
ずっとずっとこうして繋がって来た。そして、続いている。
見えるようだよ、いろんな色が。
そうやって、色が、今この瞬間も生まれていると思ったら、それはちょっとした喜びなんじゃない?
嬉しい。とことん参った。泣きたい。苦しい。大好きだ。愛してる。どっと疲れた。気持ちがいい。痛い。抱きたい。物足りない。楽しい。もっと。キスがしたい。じぇらしー。死にそうだ。叫びたい。美味しい。・・・・
ただ、そこにいて、生きているだけ。
その瞬間に感じたそのバイブレーションが静かに爆発している。発色している。
そして、私は祈る。
愛を送る。
まずは、愛する人へ、そして苦しみをもたらす人へ、なんとも思っていない人へ、順番に、同じだけ愛を送って行く。そうして、それからどの人も平等に大切な人だと心が認識して行く。
そこには、光が見える。
誰もが、私の母親だったかも知れないし、子供だったかも知れない。
そう感じたら、生命がとても愛おしく尊く、子宮のなかに全てを包みたいと思う。
繋がっている命と命。私が私であるのは、無常と言う自由の中で他と重なり響きあうためなのだ。
私の身体はここにあるが、そこにあるあなたへの愛で形創られているのだ。
私は、あなたの手にも足にも目にも、何にでもなりたい。
目を瞑り、在ると感じるだけで、とても大切で、愛おしくて、全ての苦しみを背負いたいと願う。
そして、あなたの心の喜びを、穏やかな心を、祈りましょう。
それから、その祈りを、確かが聞いてくれている存在を感じる。
見えないけれど。
例えば、倒れてしまうんじゃないかと思うほどに苦しかった今日、いつもはちょっと遠い場所にいるはずのmiyuに会えた。
あまりにも自然だったけれど、夢みたいだった。
不思議だけど、そういうことなんだね。
祈ることの手応えを感じた時。
孤独な心に、暖かい炎が、ぽっと灯る。
溢れる愛が戻ってくる。
ただそこにいるだけでも、見えなくても。
溢れ続ける愛に、今更迷うことも悩むことも何もないのだった。
情熱に殉じよう。
どんな時も、このことを忘れないでいよう。
突破口は、いつだって、あなたの(わたしの)手中にあるの。
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