恐怖
それは、まだなにも分からなかった
子供の頃から、ずっと側にあったもの
思えば、
ずっとそれはあった
私のすぐ側に
それは、
逃れたいものであり
見たくないものでもあった
同時に、
逃れられないものであり
どうしても見てしまうものであった
逃げたって
決して逃げ切れない
逃げれば逃げるほど
大きく膨れ上がり、目前に横たわる
黒々と、赤々と
今ここに、生きてるならば
向き合って
乗り越えて行かなければ
恐怖は
わたしを、強烈に、“なにか”へ向かわせる
ずっと見たい“なにか”
苦しくたって、じっと見つめ続ける
微笑みながら
それは、恐怖を乗り越えた
向こう側にあるのかな
それは、分からないけれど
恐怖が、私を生かし、
励ましている
それは確かだ
ようやく気がついたの
恐怖、
それの正体は
ユーモアであり愛ではないかな?
私はそう思う
だから、
恐怖が次々と生まれ、
どんなに私を苦しめたとしても
感謝しよう
心から笑って
ひとつの恐怖から
たくさんの愛が生まれる
そんな光景
もう何度も見て来たわ
「愛こそがすべて」
そう皆に断言しても、
少しの後悔も、ない
love,
Ryoco
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