暗号みたいなタイトルでごめんなさい。
決して、似てるけど『B・B・Q』ではございません。(似てないか。笑)
今日は5月19日の土曜日ですが、今の時点で、3回『時効警察』を見逃しています。昨夜に限っては、何故かあまりにも疲れていて心ここにあらず・・・で、あんなに面白い筈なのに笑うこともなく、そのまま眠りについってしまった。これは・・・最悪。
この度、また大好きな『時効警察』が始まって以来、枕を抱えて大笑いしながら観ていて、TVをあまり見ない私が、本気で楽しみにしていた番組なのに・・・ああ。
やまごん!絶対に今度見せてね〜(必至だよ)
さて、そんな私ですが、今週の木曜日、突然Hさんから、『大宮に来れない?森山直太朗のライブに招待されてるの』っていう、夢のようなメールをいただい
た。目をパチパチさせて、暫く状況が掴めず、心はすっかりお仕事早退モード。電話してみたら、一緒に行く予定の方が、急に行けなくなったとこのと。
これは・・・迷う事なく、完全に『行かせて頂きます!!!!ありがとうございます!!』でした。(笑)
行ってみたかったんですよねえ、直ちゃんライブ。曲はもちろん、ラジオが本当に好きで、車に乗っていた頃、たまたま乗っている時間によく「OH! MY RADIO」が流れていて、よく笑っていました。ラジオは、福山雅治さんも面白かったけど、直ちゃんがダントツで面白かった。まだやっているので、時々水曜日の深夜に聞いたりしています。
さてさて。
初めて訪れた大宮。埼玉って、特に友達もいないので(いたとしても遊びに行く事はないし)、本当に行く理由が特にないと行かない場所ですよね。最近は、イベントとかも埼玉でやる事があったりするから機会は増えていると思うけど。
ついたときは、丁度夕暮れ時で、とっても気持ちが良かった〜
Hさんが到着し、やっぱり相変わらずきれいだなあ〜と思いつつ、会場へ。大きすぎず小さすぎない会場は、満席。来ている人も本当に色々な世代の人がい
る。そして、みんな何やら同じタオルを握りしめているじゃないの。これは、きっとお約束があるに違いないと思いつつ、ほぼ時間通りにライブが始まった。
以前、森山良子さんのライブに行った時にも驚いたんですが、トークがとても多くて、最高に面白くって、本当に進行が上手いなあって。まさに、魔法みたいだった。
直太朗さんは、ラジオでそのトークの面白さ素晴らしさは知っていたので、驚きはしなかったものの、やっぱりライブだったから、一味も二味も違って、これまた魔法のように素晴らしかった!今思い出しても、魔法としか思えない感じがする。
あの親子は、とても私たちに近いところに降りて来て音楽を届けてくれる“地域密着型”アーティストという顔をもっているけれど、きっとどんなに凄いミュージシャンでもかなわないくらいの魔法使いだとおもう。
だって、あんなに会場全体を幸せに包んでいるライブってそうそうあるもんじゃないもの。
実は私、直太朗さんのCDが欲しい欲しいと思いつつ、ついTVやラジオでよく聞くのをいい事に、後回しになっていた。でも、『さくら』だけは、iTuneで購入して、iPodに入れて毎日持ち出して聴いている。家でも何度も聴いた。
ライブでは、ギターを置いて、マイクの前に立ち、アカペラで始まった。途中でピアノが入って来たけど、すっごくよかった。大切に唄っている曲なんだなあっていうのが伝わって来た。
嬉しかったなあ〜〜
それにしても、ライブの途中まで、ずっと夢みたいな気分すぎて、現実と認識していない感じだったけど、ライブの最中にしみじみと、『舞台には直ちゃんが
いて、そこで唄い話しているのも本人で、私も同じくこうやって今日東京から大宮にやってきている。そして、隣にいるのは、私がまだほんの子供の頃(と言っ
ても20歳くらい)にHさんの文章に心打たれて出会うことができた、とても尊敬していて、今はそれだけじゃなくてとても大好きな人。自然とこうしているけ
れど、考えてみたら、めちゃくちゃ嬉しすぎるわぁ〜』って、うっかり相当な幸せ気分になってしまった。(遅い)
ライブの事は、ここで語ってしまうと語りきれないくらい、というか私的に纏めきれない感じなので、書きませんが、直太朗さんのライブに初めて行った感想を総括してみると、
①本当に心に響くいい声で、眠っている魂すら揺さぶるような声。ありがとう!
②魔法のようなトーク。爆笑あり、優しさあり、強さあり、自分の持っている物を惜しげもなく隠す事なく与えているという、どきっとさせられる場面が満載の
トーク。直太朗さんの在り方っていうのは、形は違えど、岡本太郎さんと同じだって思ったの。だから、どきっとしてしまった。何にもないところから発してい
るその自由をはっきりと手にしているところや、こういう制約の多い世界で、とびきり楽しい事を創造して行っているその溢れる情熱とパワー。
そこに、絶対的に自分として、同時に、世界中の人と同じである自分として立ち、一瞬を生きている孤独をちゃんと知っている人だけれど、壁なんて全く感じ
させないその不思議じゃないけど不思議な姿。限りなく他の言葉を受け入れて、森山直太朗というフィルターを通して、丁寧に私たちに返してくれる。
失ってはまた創って行くその哀しみと喜びの繰り返しの歓喜を、音楽や存在そのものをもって、自然に私たちに与えてくれている。
そんな人がこの世にいることに、生きる喜びをいっぱいもらった。 ありがとう!
③地域密着型。地元の中学生合唱団が出てきて、直ちゃんも制服で出てきて、一緒に『虹』を唄った。この企画は素晴らしすぎた。この自由さと柔軟さが、森山直太朗の醍醐味。 ありがとう!
④幸福感。凄い事に、最後に本人が「今度来るときは、好きな人を連れて来てください。なんなら嫌いな人まで連れて来ちゃってください。絶対に損はさせません」みたいなことを言っていたけれど、これは本当だと思う。
彼が、全人間的に生きているからこそ、好き嫌いを越えて、その彼が手にしている幸福感や大切なものが、私たち全員に届く。
これは大げさじゃなくて、彼から発せられている愛(音楽)とユーモアは無償だからだと思う。
本当に、隅々まで愛を抜く事がないステージは、それだけでパワフルで素晴らしい。 ありがとう!
⑤音楽。言うまでもないけれど、その多くが注ぎ込まれている音楽は、感動しました。聴いてみたかった曲も聴く事が出来て、これからCD屋さんに行って、少しずつ買って聴いていきたいなって思いました。
例えば、私たちが発する言葉って、誰かが創った既存の物で、そのなかから紡いでいるに過ぎないけれど、それが発する人によってこうも違うという事は、どう
いう事なのか、そこに生き方の秘密が隠されているって思った。そう言う人を見て感動したら、分かってくる。そして、感動したら、その感動をそのままにして
はいけない。感動したら、私もまた、生き生きと太陽に向かって生命を開いていかないと。 ありがとう!
さてさて。
そんな大げさな〜って思うような総括かも知れないけど、そう感じたのです。
でね、思い出したんですよ、あたし。
まだ幼かった小学生とかの頃、好きだった男の子って、直ちゃんみたいな人だったなあって。森山直太朗さんを好きだな〜って心から思って、思い出した。
これは、私にとってとても大切な事だった。
直ちゃん、本当に本当にありがとう!!
アンコールで、「人は、忘れちゃうんですね〜。どんなに楽しい事も忘れちゃうんですね〜」みたいなことを、言い出したのが、今言わなくてもいいのに的を 得た事を言い過ぎてて驚いたけど、驚いている暇もないほどに、その後にどんどんトークが展開して行って、なんて思考の早い人だって思ったけど、そうやって 凄い早さの中で、どんどん今を繋いで行っている彼が、本当に大好きだなあと思った。
そうなんですよね。
生きるっていうことは、本当に哀しい。どんなに今が愛おしくても、楽しくても、辛くても、今のこの想いを正確に思い出せる事は決してない。それは、哀しい事。でも、その必要は全くないんですよね。だから、忘れるって言う能力を私たちは与えられている。
その生きる哀しみと絶望を、いかに喜びとユーモアで満たして行くか、そういう一瞬を創造して行くか、が生きるという醍醐味なんですね。
それを知っている人は、強い。
ここには何にもない、と同時に、何だってある。
無常であるこの世は哀しい、と同時に、それだからこそ生きる喜びがある。
そういうことが、自由だって思う。
世の中に縛られたとしても、自分を縛って生きてはいけない。太陽に向かう植物みたいに、のびのび生きよう。太陽を受けて光る水みたいに、キラキラしよう。
風を感じて、匂いを感じて、たまには立ち止まって美しい空を見上げて、空は青い、夜には星も月もきれいなのだって言う事を感じて。
退屈な日常、繰り返しの日常?そうやって地団駄を踏むんだったら、思い出して。私たちは宇宙の一部分だってこと。誰ひとりとして例外はいない。
どこまでも、どこまでものびて行けるわ。退屈な日常を、みずみずしく伸びやかにするきっかけは、すべて私たちの手のひらにある。その具体的な方法がみつからなかったら、手のひらを空に向けてみて、感じるかしら?って試してみてもいい。
って、ここまで私に思い出させてくれた、直ちゃんの音楽に触れてみるのもいいかも!(笑)
Hさんと、東京まで戻って来て、時間も遅かったから美味しいごはんをだしてくれる立ち飲みやさんでお腹を満たしたんだけど、そこでも内容の濃い話が展開
してたっけ。人はあたりまえの事実として忘れる。さらに、写真とかそういった証が消えてしまえば、それはあたかも夢のように個人のなかにたゆたうのみだ。
でもしかし、決して消えないんですよね。記憶からおちたとしても、その業は消えないんだ。(それに、ちゃんと内観すれば全て思い出してしまえるらしい)
いい事も悪い事も含めて、その業が消えないのは事実。それを変容して行く事が生きて行く事で、その過去にくよくよしたり執着するのではなく、人は、それ
に縛られる事なく断固たる決意を持って、越えていかなければいけない。そうすれば、新しい因果が産まれて行く。その繰り返しが生きること。それに終わりな
んてないんだから、狭い目標なんて決めたって疲れちゃう。だから、今を一生懸命生きることに集中して行けばいいんだって思います。
仏陀にまつわる話にも、どんなに凄い人殺しでも、そのあとにしっかり自分を見つめなおして、素晴らしい行いをすることによって、人間を越えてしまったという話が沢山ある。
だから、失う事を怖れなくてもいいし、未来を怖れなくたっていいのだ。怖いと思ってもいいけど、早く気がつけばいいね。今を生きて行く生き甲斐と、喜びに。
それのきっかけが、直ちゃんの音楽でもいいかもって、私は本気で思うわ!(笑)
最後に、『 Q・O・L 』とは、ファンの方達が持っていたタオルに書かれていた文字であり、直ちゃんの『風待ち交差点』っていうアルバムに入っている曲名でした。
意味は、“Quality Of Life”ということでした。
『あなたの“Quality Of Life”はなんですか?』なんて、何かのキャッチみたいだけど、それってとても大切な事ですね。
なんだっていいから、自分としての心からの“Quality Of Life”を見つけましょ。
その“Quality Of Life”で得た幸せが、世界中の人々と繋がり、歓喜となって広がって行きますように。
あらゆる武器を芸術(愛)に変えよう。
壁を越える自由な心とユーモアを。
芸術は、生命の数だけある。
Q・O・L!
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