冬の日に、湿度を孕んだ空気が充満する夜
それは、とても懐かしいような気持ちにさせる
何処からともなく
鼻に届くは、沈丁花の香り
夜へ向かいつつある辺りを見渡すが
花は見当たらない
その香りは
春の予感を漂わせ
湿度を孕んだ風が
頭上よりやさしく舞い降りて
春の匂いに歓喜する
この風に包まれていると
目に見えるようだ
瑞々しい山の風景や
見たことのない遠い土地
風が通ってきただろう風景が
情熱も
少し、ここに休めて
眠りましょう
それから
むくっと起き出して
大好きな珈琲などのみましょう
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