私が、親に感謝するべきことは沢山あるけれど、特に、弟を産んでくれたことには、心から感謝している。
以前なんかは、私の弟は、私に会うために、ウチの親を選んで生まれてきたんじゃないかなあと感じていたほどでした。
幼い頃、弟の髪型はマシュマロカットの栗毛で、女の子みたいだった。私のことが大好きで、常にべったり離れることがない。お母さんよりお姉ちゃんが大好き、そんな感じでもあったような気すらしている。
私がする遊びは何でも真似する。とにかく、とても無邪気で元気いっぱいの男の子だった。
私がお友達と遊びたくて、家を飛び出すと、後ろから慌てて駆けながら追いかけてくる。そして、後ろの方で勝手に転んでしまって、地面に倒れたまま、大泣きしてしまう。「お姉ちゃん〜待ってよぉ〜!」って。(笑)
私は、お友達に置いてけぼり。泣きじゃくる弟が本当に憎らしかった。
憎たらしかったけれど、本当に純粋で一途な、心の優しいかわしい子であったのも確かにだけど。
子供の頃は、よく喧嘩した。
弟が、高校生になる頃、その純粋さゆえに、感情が爆発していた。そんな一番私に話を聞いてほしかっただろう時期、私は大学生で都内で一人暮らしをしていたので、側にいて助けになってあげられなかった。
そんな、ガラス細工みたいに繊細で、ちょっとした地雷ひとつで壊れてしまうんじゃないかって言うくらいの、激しいエネルギーが充満していた時期が過ぎ、大分時間はかかったけれど、少しずつ、家族全体がまるくなっていった。
私たち姉弟は、もともと恋の事、身体のこと、心のことだって割と何でも話す仲ではあったのだけれど、今では、親も含め家族全員が一番身近な友人のように感じている。
そんな弟も、色々と自分の道を模索して、寄り道して、挫折して、考え抜いた挙げ句、縁あって、今は立派な庭師として関東中を寝る暇もないほどに走り回っている。そして、昔のあの細い身体は何処へ行ったのか全く検討がつかないほど大きくなっている。
今となっては、愛する妻に娘が側にいるから、おねえちゃんは必要なくなった。それは、少しだけ淋しくもあるけど、それ以上にとても嬉しいことだ。
その家族のために、死んでしまわないだろうかって、本当に心配しているくらい働いている。家族を持つ前から、仕事への姿勢は、本当に私には真似出来ない ような素晴らしさがあったのだけれど、家族が出来てからは、自分のやりたい事への喜びに加え、家族を守るという責任感が加わり、もの凄い早さで変化し、逞 しくなって行ったように思う。
姉の私は、その成長ぶりにただただ、驚くばかりです。
弟の情熱の力を心から信じていたけれど、こんな風に逞しくなるとは、具体的には全く想像していないことだった。
ぴったりくる仕事が見つからないでいた頃の、溢れんばかりのエネルギーは、まるで生死が紙一重に感じられるほどで、私は、精一杯心から支え応援していたつもりだけど、とっても心配だったのに。
人を成長させるエネルギーには、様々な要因があるけれど、コンプレックスもそのひとつで、それを情熱で克服するとこんなにも前進して行けるものなのだ、という事を、私は弟を見ていて実感した。
弟は、ずっと自分は勉強ができないっていうコンプレックスがあったようだけど、私は決して頭が悪かった訳じゃないと思っている。例えば、本を読ませてみ ると、かなりの時間をかけて読むのだけれど(漫画でも同じ)、まるで本の内容を血や肉にしているように自分の中に溶け込ませ感じていた。そんな風に、体全 体で受け止める子だった。弟のような子を見ていると、日本の学校教育のシステムって、やっぱりひどいなあと思ってしまう。本と言えば、年頃になって来た時 は、山田詠美さんの本を貸してあげたりしたっけ。山田詠美さんの本は気に入っていたみたい。
でも、そのコンプレックスのお陰で、自分を追い込むところまで追い込んで、それを跳ね返すことが出来た。今は、学歴なんて全く関係のないところで立派に生きている。
弟の妻であり、今は、私のかわいい妹でもあるAちゃんは、うちの家族にとっても、かけがえのない家族。
彼女は、家族になったからこそ感じることができる、とても繊細できれいな心を持っている。
弟は、愛の子で、妹もまた、愛の子。
時には、激しくぶつかることもあるかも知れないけれど、今や、唖然とするほどの漫才カップルでもあるし、見ていて飽きない二人、そこにある愛を、確かに感じています。
出来ちゃった結婚じゃなかったけれど、結婚式は随分遅くなっちゃった弟夫婦。二人は、結婚式なんてさほど重要視していなかったみたいだけど、やっぱりか わいい妹の花嫁姿が見たいという、ウチの家族の要望もあったし、やっぱりウェディングドレスが着てみたいっていう、妹の乙女心もあったので実現したという ところだろうか。
インド美女のような妹は、とても美しかった。
弟夫婦の、ハルちゃんへの愛情の注ぎっぷりは、見ていて笑っちゃうほど凄いんだけど、とっても微笑ましい。心からの愛が伝わってくる。
愛の子たちの産んだ子だから、きっとハルちゃんは、最強の愛の子になることでしょう。
これから、ますます賑やかになっていくのだろうな。
そんな、愛する家族の、愛をひしひしと感じる今日この頃。
ふと、いつかくるだろう別れについて考える。う〜ん、考えられない。
そのとき、私は大丈夫なのだろうか?
家族だけでなく、全ての愛する人々がかけがえのない宝物。愛するが故に、とってもとっても別れがたいものですね。
自分が、相手が、どうなってしまうのか、想像出来ない。きっと、その時々で、哀しみ方も違うのでしょう。
その哀しみを一度経験しているだけに、その時がとても怖いのだけれど、別れがたい存在があるという事は、幸せなことですよね。
愛する心を教えてくれた、私の家族、私の友人、私の愛しい人、そして世界中の全ての人や生き物たちに、感謝。
私は、必要であればいつでもあなたの側にいます。
いさせてね。
LOVE & MERCY
& HUMOUR
Ryoco
以前なんかは、私の弟は、私に会うために、ウチの親を選んで生まれてきたんじゃないかなあと感じていたほどでした。
幼い頃、弟の髪型はマシュマロカットの栗毛で、女の子みたいだった。私のことが大好きで、常にべったり離れることがない。お母さんよりお姉ちゃんが大好き、そんな感じでもあったような気すらしている。
私がする遊びは何でも真似する。とにかく、とても無邪気で元気いっぱいの男の子だった。
私がお友達と遊びたくて、家を飛び出すと、後ろから慌てて駆けながら追いかけてくる。そして、後ろの方で勝手に転んでしまって、地面に倒れたまま、大泣きしてしまう。「お姉ちゃん〜待ってよぉ〜!」って。(笑)
私は、お友達に置いてけぼり。泣きじゃくる弟が本当に憎らしかった。
憎たらしかったけれど、本当に純粋で一途な、心の優しいかわしい子であったのも確かにだけど。
子供の頃は、よく喧嘩した。
弟が、高校生になる頃、その純粋さゆえに、感情が爆発していた。そんな一番私に話を聞いてほしかっただろう時期、私は大学生で都内で一人暮らしをしていたので、側にいて助けになってあげられなかった。
そんな、ガラス細工みたいに繊細で、ちょっとした地雷ひとつで壊れてしまうんじゃないかって言うくらいの、激しいエネルギーが充満していた時期が過ぎ、大分時間はかかったけれど、少しずつ、家族全体がまるくなっていった。
私たち姉弟は、もともと恋の事、身体のこと、心のことだって割と何でも話す仲ではあったのだけれど、今では、親も含め家族全員が一番身近な友人のように感じている。
そんな弟も、色々と自分の道を模索して、寄り道して、挫折して、考え抜いた挙げ句、縁あって、今は立派な庭師として関東中を寝る暇もないほどに走り回っている。そして、昔のあの細い身体は何処へ行ったのか全く検討がつかないほど大きくなっている。
今となっては、愛する妻に娘が側にいるから、おねえちゃんは必要なくなった。それは、少しだけ淋しくもあるけど、それ以上にとても嬉しいことだ。
その家族のために、死んでしまわないだろうかって、本当に心配しているくらい働いている。家族を持つ前から、仕事への姿勢は、本当に私には真似出来ない ような素晴らしさがあったのだけれど、家族が出来てからは、自分のやりたい事への喜びに加え、家族を守るという責任感が加わり、もの凄い早さで変化し、逞 しくなって行ったように思う。
姉の私は、その成長ぶりにただただ、驚くばかりです。
弟の情熱の力を心から信じていたけれど、こんな風に逞しくなるとは、具体的には全く想像していないことだった。
ぴったりくる仕事が見つからないでいた頃の、溢れんばかりのエネルギーは、まるで生死が紙一重に感じられるほどで、私は、精一杯心から支え応援していたつもりだけど、とっても心配だったのに。
人を成長させるエネルギーには、様々な要因があるけれど、コンプレックスもそのひとつで、それを情熱で克服するとこんなにも前進して行けるものなのだ、という事を、私は弟を見ていて実感した。
弟は、ずっと自分は勉強ができないっていうコンプレックスがあったようだけど、私は決して頭が悪かった訳じゃないと思っている。例えば、本を読ませてみ ると、かなりの時間をかけて読むのだけれど(漫画でも同じ)、まるで本の内容を血や肉にしているように自分の中に溶け込ませ感じていた。そんな風に、体全 体で受け止める子だった。弟のような子を見ていると、日本の学校教育のシステムって、やっぱりひどいなあと思ってしまう。本と言えば、年頃になって来た時 は、山田詠美さんの本を貸してあげたりしたっけ。山田詠美さんの本は気に入っていたみたい。
でも、そのコンプレックスのお陰で、自分を追い込むところまで追い込んで、それを跳ね返すことが出来た。今は、学歴なんて全く関係のないところで立派に生きている。
弟の妻であり、今は、私のかわいい妹でもあるAちゃんは、うちの家族にとっても、かけがえのない家族。
彼女は、家族になったからこそ感じることができる、とても繊細できれいな心を持っている。
弟は、愛の子で、妹もまた、愛の子。
時には、激しくぶつかることもあるかも知れないけれど、今や、唖然とするほどの漫才カップルでもあるし、見ていて飽きない二人、そこにある愛を、確かに感じています。
出来ちゃった結婚じゃなかったけれど、結婚式は随分遅くなっちゃった弟夫婦。二人は、結婚式なんてさほど重要視していなかったみたいだけど、やっぱりか わいい妹の花嫁姿が見たいという、ウチの家族の要望もあったし、やっぱりウェディングドレスが着てみたいっていう、妹の乙女心もあったので実現したという ところだろうか。
インド美女のような妹は、とても美しかった。
弟夫婦の、ハルちゃんへの愛情の注ぎっぷりは、見ていて笑っちゃうほど凄いんだけど、とっても微笑ましい。心からの愛が伝わってくる。
愛の子たちの産んだ子だから、きっとハルちゃんは、最強の愛の子になることでしょう。
これから、ますます賑やかになっていくのだろうな。
そんな、愛する家族の、愛をひしひしと感じる今日この頃。
ふと、いつかくるだろう別れについて考える。う〜ん、考えられない。
そのとき、私は大丈夫なのだろうか?
家族だけでなく、全ての愛する人々がかけがえのない宝物。愛するが故に、とってもとっても別れがたいものですね。
自分が、相手が、どうなってしまうのか、想像出来ない。きっと、その時々で、哀しみ方も違うのでしょう。
その哀しみを一度経験しているだけに、その時がとても怖いのだけれど、別れがたい存在があるという事は、幸せなことですよね。
愛する心を教えてくれた、私の家族、私の友人、私の愛しい人、そして世界中の全ての人や生き物たちに、感謝。
私は、必要であればいつでもあなたの側にいます。
いさせてね。
LOVE & MERCY
& HUMOUR
Ryoco
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