昨夜遅くに、長野のおばあちゃん家からの旅から帰ってきました。
片付けも侭ならず、即ベッドに傾れ込んでしまいました。(笑)
それにしても、とっても中身の濃い3日間でした。
道中暇かなあ〜なんて思って、本やらiPodを持って行ったのに、まったく使う事がなかった。
それくらい、姪のはっちゃんが成長して目が離せなかったのと、いとこたちの子供がたくさん来ていて、大はしゃぎしていたせいかなあ。
はっちゃんは、ひとり遊びも夢中になるけど、人へのアピールも凄いのでみんなと目を合わせてニコニコ、キャッキャ、初めて会う人ばかりなのに、はいはいし
て近寄って観察している。この観察力が凄くって、誰が何をしているって言うのを見逃していないから驚き。気になることをしていたら、ちゃんとチェックして
あって、あとからその人の近くに行って遊んでもらいに行ったり。
ひとつの事に集中し始めたら、誰が何と言おうと止まらない。本当に凄かった。夜遅くまで職人みたいにひとつのおもちゃに熱中してしまう。それにとことんつきあっていたのは私です。子供以上にはしゃぐママとパパはその傍らで羽を伸ばしていました。(笑)
でも、3日間一緒にいて思ったのは、やっぱり子供ってとってもかわいいし毎日少しずつ変化があって面白いし感動があるけれど、突然テンションがあがった
り、笑ったり、かと思ったら泣いたりと、本当にコロコロ機嫌が変わるから、親は(特にママは)休む暇がないんだなあ〜ってこと。
我が弟夫婦を見て、逞しいなあってつくづく感動しちゃったわ。言いたい事を言いあっている感じだったから、ホント賑やかな親子だなあって思ったけど、何だか元気があっていい感じだった。もし私が家庭を持っても、あんなに元気で賑やかで逞しく・・・とはならないだろうな。
さて。初日は、早起きして、サンドイッチ作り。タマゴサラダとアボカドディップ、そしてハムを挟んだサンドイッチは、みんなに好評で嬉しかった。
はっちゃんが、サンドイッチを握りしめてかぶりついて、ニコ〜!って笑ってくれたのが何とも言えず嬉しかった。まだ1歳になったばかりなのに、大人並みの食べっぷり。大丈夫かしら?(笑)
早起きにもかかわらず、はっちゃんは元気いっぱいで、車の揺れにも負けず、何度も起き上がってバランス
をとりながら、一番後部座席に座る私の方に向いて、囁くような声で「パ〜!」って言って、私の存在を確認してくる。これが、不意打ちで何度もやってくるの
で、うかうか寝てなんかいられません。(笑)
私の存在を確認すると、もうたまらないっていうくらいの笑顔で笑って、テンションがグングンあがっていくから見ていて本当にこっちまで嬉しくなってしまう。
6日の今日は、雨だけど、長野行きの3日間は、とってもお天気には恵まれて、最高でした。
諏訪湖でスワンの遊覧船にも乗りました。私も小さい頃乗ったんですが、そのスワンはもう、使われていなかったのけど、まだ残されてた。今のスワンと見比べると昔のスワンは随分小さく角張っていて、手作り感が感じられる遊覧船にみえた。
諏訪湖のすぐ側にある、片倉館というこの建物は、今はなんと温泉になっていて、入ってみたんですが、なんとも不思議な感じでした。
湯船がと〜っても深くって、底には石が敷き詰められているの。
はっちゃんも初温泉だったんだけど、どうしてもママと入るとおっぱいを吸ってしまうので、そのせいで泣いてしまったりして、泣き出したら哀しみは止まらなくなってしまったようで、大泣き状態。そんなわけで、妹はリラックス出来なかった様子。
おつかれちゃん。
それから、おばあちゃん家に行きました。父の一番上のお兄さんのお家でもあるんですが、そこに、従弟たちとその子供たちが集まってくれていました。
98歳になるおばあちゃんは、足が悪いので宴には来られなかったけど、何と言ってもメインは子供たち。はっちゃんも入れたら、総勢5人なのだけど、中学
3年生の子は、大人と交じってしっとりしてたけど(この子がと〜〜っても美しい女性になっていてビックリしました。私より結婚が早いに違いない。笑)、そ
の他3人はもうそれはそれは無邪気に遊びまくっいた。子供って、かわいいなあ〜〜。
お腹がすいたら、冷蔵庫の野菜を丸かじりしていたと言う幼年期を過ごしたSちゃんは、すっごくスタイルがよくてめちゃくちゃかわいい、目がくりくりした
女の子。突然話しかけられる、その内容がとても突拍子もなくって、面白すぎ。人懐っこくて、はっちゃんの面倒見も私なんか及ばないくらい上手で、そこに母
の素質を垣間みました。
あんなにちっちゃくても、女なんですね。
そのお兄ちゃんのH君は、これまたくりくりした目でよく喋るんだけど、その内容がすべて面白くって、天然な喋りなのだけどとっても頭がいいなあと感心し
た。喋りがとんと駄目な私は、感動しました。お笑いの世界に進めば成功するかも知れない。と思ちゃうくらい、センス抜群だった。そのままの感じを大切に、
成長したら素敵な男子になることでしょう。
みんな、とっても優しくってかわいい子たちだった。Sちゃんは、大好きなお姉ちゃんたちが、帰ってしまうと、お別れしてから、たまらず廊下の奥へ駆けて
行って泣いてしまいました。それを優しくなだめるお母さん。その夜は、泣き止んでは、また涙がこぼれちゃうみたいで、ずっと泣いていたようです。
それでも、はっちゃんのところに来て、「おやすみ!」って言いに来てくれた。はっちゃんは、そういう時は、じっと見ているだけなんだけど、バイバイする
相手が去って暫くすると、その閉じられたドアへ向かって、手をふりはじめる。その、ワンテンポ遅れた、相手に伝わる事のない「バイバイ」が、本当に面白
くってかわいらしかった。
次の日は、蓼科へ行ってロープウェイに乗りました。
途中、聖光寺というところの、桜が満開になっていて、もうすっかり桜の事なんて忘れかけている時期だっただけに、面食らってしまったけれど、一面がうすピンクに覆われた風景は、本当にきれいでした。
東京の満開の桜の木の下ではあまり感じなかった桜の香りも、ほのかに漂っているし、陽気はポカポカだし、なんだか気持ちが良すぎました。
山頂駅を降りて、あまりの寒さにビックリ。雪が溶けていなかった。でも、ちょっと体調が悪くて頭も痛くて悪寒もあった私だったのに、何故か山頂にいた間
は寒さにもすぐに慣れてしまい、体調もすっきり元気になっていた。体調がよかったのは、その一瞬のひとときだったんだけど、山の力って凄いなあって思いま
した。
白樺湖も、もう何十年ぶり?ってくらい久々に行ったのだけど、遊園地みたいのがのが出来ていて、何だかちょっと残念に感じました。でも、白樺湖の風景は、とっても美しかった。
本当に、八ヶ岳の風景って、心がすっと洗われる美しさだなって思う。こういう所で育った人の心には、例えどんな場所に住んだとしても、やっぱりずっとこの景色が焼き付いているんだろうなって思う。
これは、はっちゃんのベビーカーについていた動物たち。
とってもかわいい。
おばあちゃんにも、みんなで会いに行ったのだけど、98歳だけど足が悪いという他はとっても元気でした。ひ孫の姿にもとっても喜んでくれて、庭師で活躍している弟には高いところに登るから気をつけておくれと何度も言っていました。
私の顔を見た途端、「涼子は、いいひとを見つけなくちゃいけない」ときましたよ。(笑) 出会いというのはなかなか難しいものだけど、一生のうちにひとりはいるもんだからと勇気づけてくれました。
心配してくれていたんですね。最後には、「次に会う時には相手を見せておくれ。その時まで、ばあさん元気に待っておるから」って・・・これは大変!!
私との会話は、その一点のみだったのが、言葉の重みを感じる次第です。気がつけば、従弟はほぼ皆結婚して、結婚している人たちには、みんな子供がいるん
ですね。その子供の中でも、もう社会人になっている子もいるから、そのこの方が先に結婚という事も十分あり得ます。人の成長って早く感じるものですね。
従弟の中で残っているのは、ひとまわり上の、タランティーノとブルースリーに似ている、背がとっても高くって面白いお兄ちゃんと(私が赤ちゃんの頃、顔
を見ただけで大泣きしてしまったらしいです)、私だけとなってます。まあ、出会うときは出会うものだからね、日々精進して行きますよ!
春に長野を訪れた事はあまりなかったのだけど、おばちゃんの作る長野の野菜を使った料理が美味しかった事。これが楽しみだと言っても過言ではないくらい大好き。うどやたらの芽やつくしも美味しかったし、その他、初めて聞くような野菜もありました。
そこら中に、タンポポが咲き誇っていて、タンポポ畑になっている場所もありました。長野ではタンポポの葉も食べたりするみたいです。
ぽかぽか陽気に、タンポポとかチューリップとかスイセンとか大好きな春の花がたくさん咲いていて、と〜っても気持ちよかったです。子供たちもはしゃぎ
回っていて、子供には本当にいい環境だなって思いました。自然の厳しさも危なさも常に隣り合わせだけど、東京にいたらこんな感覚って絶対に味わえないも
の。田舎の子だって、ゲームや携帯やインターネットやそういうものは普通に浸透している。そういうものは、今や割とどこでも手に入るものだけど、ああいう
田舎の自然感は行ってみないと分からないものだなって思いました。自然は、ただそこにあるだけで、人間が勝手にそれに左右されているだけだけど、私たちに
とっては、その存在なしでは生きて行けない、とても偉大なものだなって思います。それは、東京にいても変わらずに大切なものに違いないんですよね。
だから、子供のうちに、そういうものに触れるチャンスを、少しでも多く作ってあげたらいいなあって思います。私は、おばあちゃん家に行くと緊張するから
あんまり好きじゃなかったけど、長野で体験した色々な事は、とっても楽しくって、山の形から道の匂いや空の色まで、心に鮮明に焼き付いています。本当にあ
りがたいなって思います。少なからず、そういう体験が今の私の基盤になっているような気がするから。
そうそう。おばあちゃん家の庭には、咲いてはいなかったけど、ルピナスがそこら中に植えてありました。花の季節になったらきれいなんだろうな〜って思い
ました。私は大人になってからルピナスが好きになって、絵本にも使ったんだけど、もしかしたら潜在意識の中にこの花がずっとあるのかもしれません。おばあ
ちゃんの庭には、わすれな草もたくさん植わっているし。
そんな、発見もあり、従弟やその子供たちの今を確認出来た事、おばあちゃんに会い、おじさんやおばさんたちと会えた事、父や弟の家族と旅が出来た事(そ
の中でもはっちゃんとの時間が一番長かったけど)、とても充実した3日間でした。普段はあまり感じる事のない血の繋がりを一気に感じたという感じ。
弟は、奥さんと子供がとっても楽しそうで、とっても嬉しかったみたいだし、父も子供や孫をおばあちゃんに会わす事が出来て嬉しかったようで、突然参加だった私も嬉しかったな。
さてさて。
来年の春には、おばあちゃんも99歳になるので白寿のお祝いをするそうなんだけど、その時までに私が、その“いい人”を連れて行けるかどうかは、『神のみぞ知る』〜!
※カメラのホワイトバランスの設定を、ずっと“蛍光灯”にしていたから、すべての写真が青みがかってしまいました。(何か変だなあと思いつつ、そんな事まで頭がまわらないくらい、はっちゃんとの時間が密だったの。)