雨の朝を迎えた東京。
昼頃には雨も上がり、明るくなってきた。
そんな中、我が国の総理大臣の辞任表明が始まり、
ちょうどそこにテレビがあったので観たのだけれど。
こう言う時に一番嫌なのは、大して何も考えてもいない人が、
適当な批判、というか汚い言葉で罵倒をする事だ。
そう言うおまえは、何にも考えてないじゃん!
そういう憤りをどうしても抱いてしまう。
突き詰めて考えている人が、発する言葉には、しっかりと耳を傾けたいけど、
心ない噂話や、適当な悪口は、公害だ。毒にすらならない。
みなさん、悪口を言う場合でも、愛がないといけません。
とは言え、今日見たこれが、少なくとも今の日本の姿なんだなあと、
気分が悪くなりながらも受け入れていかなければいけない。
受け入れて、気分が悪くなるけど、考えよう。それしかない。
とはいえ、個人的には面白い事も考えていた日だった。
地下鉄から、地上に出る途中、
みりんとしょうゆと秋の匂いが交じったような空気が吹き抜けて、
胸がきゅんとする。
地上に出た途端、空一面、
ピンク色に燃えていた。
地元の商店街を歩くと、パンの匂い、魚の匂い、
ちょっとずつ、色々な食べ物の匂いが街に溢れ出して、
東京の秋の夕暮れを完璧にしていた。
この辺りで、
空に感動しているのは、私以外は、いつも男子だ。
今日も、写真を撮ろうと歩道橋をのぼったら、
中学生の男の子が携帯電話を空に向けていた。
道の向こうで静かに燃え、
夜へと向かうピンクの空に見惚れながら歩いていたら、
後ろにいた男子が、「凄い空だ・・・」と漏らしていた。
女性は、何故か空をあまり見上げていないようだった。
Why?
吉本隆明さんの本や、ほぼ日の吉本さんや松井孝典さんのお話を読んでいて、
とにかく、ずっと考え続けている人たちの言葉はやはり只ならぬ智慧があって、
とても簡単な言葉や、それこそ悪口みたいなものですら、只ならぬ重みがあって、
それに付随する色々な事が伝わってくるのだけれど、
噛み砕くいて自分のものにするには、こちらも考え続けなければいけないなあと思う。
そういう話と出会ったとき、鵜呑みにしては危険だと思うけど、智慧のある人の話には、
不思議と、「鵜呑みにするなよ、考えてみなきゃわからんよ」っていう、雰囲気がちゃんとある。
だから、こちらも一生懸命考える事になる。
考えに考えてきた人たちが、
自分の考えてきたことを根本的から疑問に思うような事が
平気であって、
これは、早急に考えないとやばいですぜって言っているのだから、
これは大変だ。
もしかしたら、私たちの星は
この広い宇宙の中でも、かなり希な星で、
人類が追い求めていた普遍は、
ほかの宇宙にはないだろうということすら分かってきていて、
そもそも宇宙の端っこにいる私たちは、
何なんだろうなあと思たり。
でも、この太陽系の地球が、
とても希な星で、
宇宙のおちこぼればかりがやってくる星だとしたら、
色々な事が許せるような気がした。
一言断っておくと、
この『おちこぼれ』の発想は、私の少ない脳みそが
う〜ん、う〜んと砕きながら考えて、
ぐるぐる巡り巡って、
もしかして我らは皆・・・おちこぼれか!
って、はっと思い当たった事だっただけなのだけど。
あなたもわたしも、
おちこぼれ
って考えたら、愉快になってきた
全宇宙に対して、
地球に住む私たちの存在が
とても希で、レベルが低くて、
笑われるような事だとしても、
それは逆に素晴らしいんじゃないだろうか
この広い宇宙、ほかのどの宇宙生命体が見たって
馬鹿げた事にかまけている地球人
ばかはばかなりに、
真剣に、挑んで行かなければ
天才だってバカだって、
しょせん人間なんてみんな落ちこぼれ
だからここに生まれてきているんだって思えば、
おのずと力が沸いてこないかしらん?
むくむくーってね!
考え過ぎた時は、
思いっきり愛すべきバカな文章を読んだりしながら、
偉大な叡智について、
のうみそをフル活動させて、
そんなことを考えた
そんな日でした
明日は、
限りなくフィジカルな事を考える日になりそうだ。
愛すべき、全てのおちこぼれさんたち
せっかく、授かった脳みそと感覚を
おもいっきり使って考えて行けますように。
人類は、どこまで行けるのだろうか?
Love,
Ryoco
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