最近、気に入っている場所がある。
そこは、サラリーマンや観光客がひしめく中の、
まるでオアシスのような場所だ。
ここを見つけた人たちは、それぞれの時間を
誰の目を気にするでもなく、思い思いに過ごしている
ひとりでご飯を食べる人、本を読む人、
太極拳をする人、つかの間の逢瀬を慈しむカップル
ありったけのストレスをぶつけ合うOL
恋の進展状況を矢継ぎ早に報告し始めるOL
本当に色々だけど、それぞれが自分の時間を楽しんでいる
そういうゆったりした時の流れがとてもいい
私も、そういう中では、すっと自分自身と向き合える
容赦なく降り注ぐ太陽の熱と紫外線が
とても身体に悪そうだけど、
トレリスに絡まる植物が、素敵な木陰を作って待ってくれている、
そこにいると、彼らの命のぬくもりが伝わってきて
身体に、彼らの生き生きとした息吹が
私の中に溶け込んでいくような気持ちになる
リラックスしすぎて、あくびが出るほどだ
そして、
ビルの間から見える空は、青く、平和だ
問題は、風
もの凄い強さの風が、汐の香りを乗せながら
勢いよく通り抜ける場所だから、
軽いものは容赦なく吹き飛ばされる
そんな中、
誰も文句を言わずランチを楽しんでいる
そんな、“強風”というリスクがあっても
そこにいる人たちにとって、その場所は、
何だかとっても素敵なのだ
もっとも、私は風が大好きだから、
強く吹けば吹くほど、
いっそう調子が良く、心地がいい
その風のせいか、
ずっと詰まっていた物語が
少しだけ動き出した
祈るように書きたいと思うのに、
書けない時というのは、時に、
とても辛くなるときがある
だけど、
そういう時はじっと待つ
辛抱強く
完全に自由に動き出すまでには
もう少しかかるかもしれないし
すぐに動き出すかもしれない
あるのは、
書きたいと言う情熱と
この世界への愛だけだ
ふと考える
強い風に吹かれていないと
物語がつむぎだせないのなら
・・・・・・・
こりゃ一大事だ
風の中でしかものが書けない症
という素敵な病名がつくかも知れない
それは、欠点であるようで、
特技でもあるのか?
なんでもいい
心の声に
根気づよく
真っ向から
対峙するだけだ
love,
Ryoco
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